2013
10.06

「STEINS;GATE 無限遠点のアルタイル」の感想と考察

Category: 過去記事
STEINS;GATE 無限遠点のアルタイル 初回限定版【書籍】
5pb. (2013-09-26)
売り上げランキング: 15

ストーリー★★★★★ 世界観★★★★★ キャラクター★★★★☆

500ページを超えるボリュームに、急展開に次ぐ急展開。まさに最終巻を飾るにふさわしいできだった。

「カガリの存在って本当に必要だったか?萌花を無理にださなくてもよかったんじゃ・・・」などと思うところもあったが、原作との物語のつながりや人物関係など、なかなかに考えさせられる内容でとても興味深かった。

そこで、せっかくなので疑問に感じたところを詳しく考察したいと思う。


考察する点は一つ。エピローグで最後に岡部がオペレーションアルタイルを決行した必要性である

物語の最後で鈴羽とまゆりが時間移動した目的は、おそらくドラマCDの内容だろう。


β世界線に帰還したばかりの岡部はさらにシュタインズゲートに行くためにクリス救出を試みるも失敗する。そして戻ってきて絶望する岡部をまゆりがどう対応するか、ここで世界線は大きく分岐する。

通常ならまゆりはこの小説の冒頭のように岡部をかばって”鳳凰院凶真”を封印してしまう。

そこで岡部と鈴羽がクリス救出に出発してから戻ってくるわずかな時間の間に移動し、未来から来たまゆり自身がまゆりを説得して原作のように”鳳凰院凶真”を復活させる。


二人の作戦が成功し、岡部がオペレーションシグルドを実行にうつせばシュタインズゲートに移動できる。

つまり正しく時間跳躍できていれば、岡部の主観(読者の視点)では二人を無事に送り出した瞬間にリーディングシュタイナーが発動しシュタインズゲートへと移動するはずなのだ。

それが起こらなかったということは、エネルギー切れのせいで時間跳躍が失敗してどこかの時間にとばされたということである。

そのため岡部はわざわざカー・ブラックホール・トレーサーを積んだタイムマシンで二人を追跡したわけだ。


やけに難しく感じたのは、読者は常に岡部の主観をたどっているからだろう。

世界線移動はタイムマシンやDメールで過去を変えるとリーディングシュタイナーによって明確にそれがわかるが、現在のさまざまな選択によって未来が変わることに関しては知覚できない。

現在に視点を置いている以上、確定した未来の決定事項はあっても確定した明確な未来はないということを前提としなければならない。

こういったところがシュタゲのおもしろさなんだろうな、と改めて感じた。


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コメント
RSが発動しなかったのはそういうことだったのですね。
発動しない→燃料切れだろう→助けに行くだったのですね。
発動しない云々にふれてなかったので”?”でした。
さまよっている二人を助けるところもまたどこかで描いてほしいですね。
ぐーdot 2014.03.15 10:56 | 編集
考察ありがとうございます。本当に。

最初はどうしても「まゆりと鈴羽のミッション」、「beta世界線のエピローグでのオカリン」、「無限遠点のアークライト」と本編のオペレーションスクルトとの関係は明確に理解できないので、あなたの考察を見てスッキリした。
道理でエピローグはあの様子だ。最初はなぜbeta世界線の終焉を描写する必要があったのがさっぱりわからなかった。

こんな風に本編をもう一度吟味することができるだなんて思わなかった。
あと真帆ニャンのイラストが欲しいな本当に。個性的なキャラで、ウキウキしている様子がとてもお気に入り。
サリエリの隣人dot 2015.03.25 18:48 | 編集
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