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2012
06.19

「猫にはなれないご職業」の感想

Category: 過去記事
猫にはなれないご職業 (ガガガ文庫)
竹林 七草
小学館 (2012-05-18)
売り上げランキング: 39653

あらすじ
『吾輩は猫又である。化け猫などとは一緒にしないで欲しい』吾輩が暮らすのは代々、陰陽師として名を馳せた藤里家。その末裔は女子高生の桜子なのだが…吾輩たちが隠していることもあって本人は陰陽師について、何も知らないのだ。当然、吾輩が人語を話せることもな。ある日、桜子の祖母・春子が寿命で亡くなったことをきっかけに、彼女が封印した妖異が解き放たれてしまった。このままでは桜子が危険にさらされてしまう!春子もおらん今、もう吾輩が守るしかなかろう。絶対に守り抜いてみせようぞ!

※ネタバレあり

第6回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作品。行きつけの店の店頭で取り上げられていて、ちまたでもそこそこの話題作となっているらしいので読んでみた。

まず、主人公タマが人でなく猫又でさらに陰陽師なのは面白いアイディアだと思った。ニャンコ先生やニャースなど、猫がしゃべるこの手の発想は結構好き♪

戦闘シーンの描写も細かくてよかった。陰陽師の法具などに縛られず、現代の道具を応用していたのが面白かった。猫又がカードゲーム用のおもちゃで護符を使うとかシュールすぎて笑ったw

あと筆者は腐女子ネタが豊富だった。命のキャラを分かりやすく表現していた。ボールペンで妄想できるあまりのレベルの高さには恐れ入った。

しかしながら、全体のシナリオ展開があまり好きにはなれなかった。戦闘パートでは、日本人受けしやすい龍や五行説などを応用している一つ一つの設定は深く考え込まれていたが、行き当たりばったり感がいなめなかった。天孤に近い存在の八尾がああもたやすく挑発にのるとは流れ的に想像しにくかった。そこは一歩譲るとしても、あそこまで誇張して書いていた八尾を倒した後に、間髪いれずにその実力を悠々と上回る犬神を登場させたのは急展開すぎると感じた。内容的に一冊ずつでもいいくらいの強敵が連続で出てきたせいで、前の八尾の存在がすごく霞んだ気がする。

日常パートでは、命が腐ったりヤクモが化けたりと、ギャグを狙ったのはよかったのだが、シリアスとの境目が曖昧だと感じた。春子が死んだショックで精神的に病んでしまった桜子と、腐女子ネタでボケをかます命のやりとりは読んでいてあまり気持ちのいいものではなかった。真面目な展開になっているはずなのに、罵声をはなったりちゃかしたりする命が空気をぶち壊してるように感じた。

あとラストの祝い直しでの桜子はちょっと異常すぎるように感じた。天然キャラもあそこまでいくと怖いよ。

辛口な感想になってしまったが、アニメにしてもラノベにしても、尺取りの仕方は大事な要素だと特に思っている。でもそれよりもタマや世界観は好きだったのに、ヒロインを好きになれなかったのが致命的だったのかもしれない…

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