2012
07.01

「豚は飛んでもただの豚?」の感想

Category: 過去記事
豚は飛んでもただの豚? (MF文庫J)
涼木行
メディアファクトリー (2011-12-21)
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あらすじ
元不良でこの春から高校生になる真宮逢人は、バイト先から逃走する食い逃げ犯を追いかけていた。逃げられそうになったところを、ポニーテールの美少女・藤室綾の純白の……――ではなく、ハイキックに助けられる。真宮はその日から、綾のことをなぜか忘れられずにいた。高校の入学式当日、真宮の席の目の前には、見覚えのあるポニーテールが揺れていて、思わぬ再会を果たす。さらに、バイト先には綾の妹・瑞姫までやってきて、新しい日々が始まる予感。そんなある日、真宮は瑞姫から「綾姉のこと気になるんでしょ?」と告げられ――。


久々に読んだ、純情青春ストーリー。元不良少年が高校生になって初恋をするよくある展開。

”豚は飛んでもただの豚なのか”をテーマに置いていて、作者の考え方が興味深くて面白かった。作者いわく、「飛ぼうと思った時点でそれはただの豚ではない」とのこと。それをキャラ達の気持ちに当てはめて、ゆれる高校生の心情を描写していて奥深い作品だと感じた。

主人公はそこそこのイケメンで元不良、ケンカは負け知らずだけどバカでかなりのウブ。そんな彼の近くにデブだけど頭脳明晰でケンカが強くて自分に素直な自称正義の味方を名乗るキャラを置くことで、自分の気持ちに素直になれない主人公と上手く対比させていた。

ヒロイン達が三つ子なのは、泥沼化の予感しかしない。すでに一巻終了時点で主人公とヒロイン二人による三角関係が出来上がっていた。最後の一人も明らかに主人公に好意を寄せていたし、うらやましい限りだw。それにあのデブが今後どう主人公達に絡んでくるのかも期待したい。戦えるデブはなかなかレアだし、しかも重要そうなポジションにいるから、見過ごすわけにはいかない。

かなりのスロー展開だが、その分丁寧に段階を踏んでいる印象をうけた。一歩一歩づつ恋を知るうぶな高校生男子のあたふたとした姿を余すところなく書いていた。甘酸っぱい初恋を思い出させる内容だった。

そして最近のラノベにしては珍しく、一巻で話に区切りがつかず二巻以降に持ち越しになったのは驚いた。主人公が自分の恋心に気付いてその気持ちに素直になるだけで一冊つかうとは…。

白身魚さんのイラストに惹き付けられて読んでみた本だったが、それに負けない濃い内容で次巻に期待を持たせる作品だったと思う。たまにはこういったテンプレ青春ストーリーも悪くない

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