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2012
07.25

おすすめラノベ「とある飛空士への追憶」

Category: 過去記事
とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い)
犬村 小六
小学館
売り上げランキング: 29183

恋★★★★☆ ファンタジー★★☆☆☆ ドッグファイト★★★★★

あらすじ
「美姫を守って単機敵中翔破、1万2千キロ。やれるかね?」レヴァーム皇国の傭兵飛空士シャルルは、そのあまりに荒唐無稽な指令に我が耳を疑う。次期皇妃ファナは「光芒五里に及ぶ」美しさの少女。そのファナと自分のごとき流れ者が、ふたりきりで海上翔破の旅に出る!?―圧倒的攻撃力の敵国戦闘機群がシャルルとファナのちいさな複座式水上偵察機サンタ・クルスに襲いかかる!蒼天に積乱雲がたちのぼる夏の洋上にきらめいた、恋と空戦の物語。


飛空士」シリーズの第1弾。1巻で完結する。漫画化、映画化されているが正直そちらに手をつけるよりも小説を読むことを強くおすすめしたい。なにを隠そう、自分が一番感動したラノベである。

大瀑布という果てしなく続く高低差1300メートルの巨大な滝が二つの島国の間の海に存在する、独特の世界観。大瀑布のせいで、レヴァーム天ツ上の2国がお互いの存在を知ったのは航空機が発達してからのこと。そして違う文化、人種に嫌悪感を抱いた両国は中央海戦争を始める。この物語はその中で繰り広げられた約一週間の淡く切ない物語である。

主人公のシャルルは、ペスタドと呼ばれてさげすまれている混血児。レヴァーム国随一の腕をもつ飛空士である彼は、身分が関係ない自由な空に強い憧れを持っている。シャルルが作戦で護送するのは次期皇妃のファナ。通常ならしゃべることすら許されないほどの身分の違いである。そんな彼らが幾たびのピンチをともに乗り越え、身分の違いを超えた許されない恋をすることになる。

中央海戦争はわれわれがよく知る太平洋戦争をイメージして書かれている。そのため技術力も同じくらいの設定で、違う点は両国の間に大瀑布があるため航空技術が少しすすんでいるくらいである。追尾ミサイルは一応存在するものの、まだ性能に難があるのか多用されていない。そのため航空機同士の戦いは、昔ながらの機銃によるドッグファイトである。

シャルルが操るのは護送作戦だけあって、最新鋭複座式水上偵察機の「サンタ・クルス」。対する敵はかつての日本の零戦を思わせるような高い運動性能を発揮する最新鋭単座戦闘機の「真電」。中盤までは一機のサンタ・クルスに対して真電の編隊が追いすがる形となる。それをいなすシャルルの高いテクニックは読んでいて惚れ惚れする。そして終盤の天ツ上の飛空士、千々石武夫との一騎打ちは必見に値する。

熱い空戦と恋愛をバランスよく織り交ぜた、良作である。

「飛空士」シリーズの第2弾の「とある飛空士への恋歌」は、「追憶」と同じ世界の違う島を舞台に大瀑布を含めた世界の謎に迫る。こちらは全5巻。第3弾の「とある飛空士への夜想曲」は、中央海戦争の終結までを「追憶」でシャルルと一騎打ちをした千々石武夫の視点から描いた物語。こちらは全2巻。「追憶」の世界観が楽しめたなら、これらもおすすめしたい。


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