2012
07.18

「ソードアート・オンライン」10巻の感想

Category: 過去記事
ソードアート・オンライン〈10〉アリシゼーション・ランニング (電撃文庫)
川原 礫
アスキーメディアワークス (2012-07-10)
売り上げランキング: 8

あらすじ
謎のファンタジー世界に入り込んでしまったキリト。VRMMOチックなその空間で最初に出会った少年・ユージオ。“NPC”とは思えないほど感情が豊かなその少年と共に、キリトは央都“セントリア”に向かい、そして、二年が過ぎた―。キリトとユージオは、“北セントリア帝立修剣学院”の“初等練士”となり、それぞれ先輩であるソルティリーナゴルゴロッソの指導を仰ぎながら、人界最強の秩序執行者“整合騎士”を目指す日々に明け暮れていた。央都を統べる“公理教会”の中枢にたどり着くため、二人はあまたの障害をはねのけ、学院にわずか十二人しか存在しない“上級修剣士”を目指す―!壮大なるヴァーチャル・ワールド・スペクタクル。


とりあえず、キリトが無事だったことに安堵。前の巻で描かれたアンダーグラウンドでの幼少時の記憶も、シュミレート上のものだったことにも安心した。記憶を改竄されてだんだん現実世界について忘れはじめてしまう展開になったら嫌だと思っていたのでよかった。

前半のAIについての議論はとても興味深かった。コピーされた人格の崩壊、仮想世界での成長など、ほんとよく考えられていると思う。これらは当然仮説ながらも、一人の人間がもつ人格がいかに精緻で独創的であるのかは変わらぬ真実なのだと実感した。

作中の技術がどんどん進化している中、加速や記憶の外付け媒体への保存といい、段々アクセルワールドの世界観に近づいる印象をうけた。作者はゲームが段階的に進化していくイメージを明確に持っているのだろう。作者の文章を読んでいると、その考え方に惹き付けられる。アクセルワールドやソードアートオンラインの技術はかなりのオーバーテクノロジーで夢物語だが、技術が進化したらほんとに実現できてしまうのではないかと思えてしまうのが不思議で面白い。

後半ではキリトの相変わらずの活躍に心踊った。やっぱり強いな。剣技はいわずもがなだが、あの精神力はどこからくるのだろうか。思考が加速されていると分かっているとはいえ、二年間も出口の見えない仮想世界で暮らせる度胸には恐れ入る。例え仮想世界でも、そこにあるのが現実と受け入れられるのはそれだけで一種の強さ。人として尊敬してしまいそうな勢いだ。

剣一本で戦うキリトのかっこよさに満足してる一方、彼が二刀流をいつ使うのか、待ちきれない自分もいる。白黒二本の剣、ソードスキル、漆黒の制服。ここまでソードアート時代の要素が出てきたら期待しないほうがおかしい。早く続きが読みたいぜ!

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